【いえづくり】建築一口メモ~尺貫法~
皆さん、こんにちは。
ユーハイムさんで建設工事関係をお手伝いさせて頂いている久米と申します。
前回は家族紹介をさせて頂いたものです。
あれからも変わりなく日々平凡に暮らしております。
と・・・そんなある日ことです。
私が自宅で取引先の大工さんと電話しておりました。
電話が終わると、男勝りの次女が「なに訳の分からない事を言ってるの」と・・・
私が「ちゃんとした会話なんだけど、何が判らないんですか」と聞きました。(虫の居所が悪かったみたなので敬語口調で)
娘からの答えは「にすんとか、いッしゃくとか、さんぶとか、何なの」
娘の質問の意味がわかりました。
建築業界では当たり前なのですが「尺貫法」が訳の分からない原因だったんです。
と言うことで、今回は「尺貫法」について少しばかりご説明させていただきます。
尺貫法と言ってもピンとこないと思います。
現社会は「メートル法」cm(センチメートル)m(メートル)㎞(キロメートル)が基本で、皆様も普段口にされていると思います。
建設会社入社後、はじめて現場に行ったとき大工さんに「オーあんちゃん、そこの「いんにっさん」1本取ってくれや」とチンプンカンプンな事を言われた覚えがあります。
先輩社員に「意味が判らないですが」と聞くと、この材木が大工さんが言ってるものと
スケールで測定してみると3.6cm×4cmの垂木でした。
そこから26年、尺貫法との付き合いになります。
まず、尺貫法の単位ですが 分(ぶ) 寸(すん) 尺(しゃく)間(けん)になります。
1分×10で1寸 1寸×10で1尺 1尺×6で1間 この様な数式になります。
ではメートルの直すとどうなるか。
1寸=0.303cm 1尺=30.3cm 1間=181.8cm
かなり細かい数値なります。
先ほどの垂木 3.6cm=1寸2分 4cm=1寸3分 "いっすんにぶのいすんさんぶ" 略して "いんにっさん" となるわけですね。
最初は面倒くさいと思いましたが、建設資材には多様に尺貫法が使われいるんです。
例えば、べニア ホームセンターに行くと 3×6 4×8 とかの表示がされているのを見掛ると思いますが意味は 3尺×6尺 4尺×8尺 の意味になります。
面積の測定でも 1間×1間=1坪 と皆さんも聞いたことがあるかと思います。
とこれ以上話すときりがなくなるので今回はこの辺できりあげますが
現在の住宅建築の基礎的な寸法が尺貫法から進化していると思います。
纏りの悪い話でしたが、次回も皆さんが知らないような話を見つけてみたと思います。